帯状疱疹の予防接種(ワクチン)について
帯状疱疹の原因は水ぼうそうのウイルスです。昔に水ぼうそうになったことのある方は誰でも帯状疱疹を発症する可能性があり、50歳を超えると急激に発症する人が増えます。
帯状疱疹ワクチンは基本的に50歳以上の方を対象としております。接種を行うことで帯状疱疹の発症率を低下させ、発症した場合においても帯状疱疹後神経痛の発症率を低下させることが可能です。
当院で扱うワクチンは以下の2種類あり、ご相談によりどちらも対応が可能です。
- 乾燥弱毒生水痘ワクチン(生ワクチン)
費用:1回8,800円(皮下注射)
効果:3年間で発症率51%低減。5年目までは効果持続
- シングリックス(不活化ワクチン)
費用:2回(2ヵ月間隔)22,000円×2回=44,000円(筋肉内注射)
効果:3年間の発症率97.2%低減。経年的に効果は減弱するが9年以上効果が持続
乾燥弱毒生水痘ワクチンはシングリックスより安価で1回で済むというメリットがありますが、予防効果・持続期間はシングリックスに劣ります。また、生ワクチンのため、妊娠中の方や免疫低下がみられる方(HIV感染症である、免疫を抑制する治療を受けているなど)には接種できませんので、該当される方はシングリックスの接種をおすすめします。
ご希望の方はまず診察を受けていただき、説明を受けられた後、接種予約とさせていただいております。
製 品 | 弱毒生水痘ワクチン | シングリックス |
メーカー | ビケン | グラクソ・スミスクライン |
ワクチンの種類 | 生ワクチン | 不活化ワクチン |
帯状疱疹の予防効果 | 51.3% 5年で効果減弱 |
97.2%(50歳以上) |
神経痛の予防効果 | 66.5% | 88.8% |
対象者 | 50歳以上 | 50歳以上(18歳以上※) |
注射方法 | 皮下注射 | 筋肉内注射 |
副作用 | 局所反応、発熱 | 局所反応、発熱、筋肉痛 |
接種できない方 | 妊娠中の方 免疫低下のある方 |
|
回数 |
1回 | 2回 |
費用 | 8,800円 | 22,000円×2回=44,000円 |
特徴 | 安く、1回でよい。 | 予防効果、持続期間に優れる |