男性型脱毛症(AGA)
〜皮膚科で行う正しい診断と治療〜
男性型脱毛症(AGA)とは
男性型脱毛症(Androgenetic Alopecia:AGA)は、成人男性に多くみられる進行性の脱毛症です。
前頭部(生え際)や頭頂部から薄毛が進行するのが特徴で、日本人男性の約3人に1人が発症するといわれています。
AGAは自然に治ることはなく、早期に適切な治療を開始することが重要です。
原因
AGAは以下の要因が関与して発症します。
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遺伝的要因
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男性ホルモン(ジヒドロテストステロン:DHT)
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毛周期(ヘアサイクル)の乱れ
男性ホルモンの一種であるテストステロンが、5αリダクターゼという酵素によってDHTに変換されることで、毛根に作用し、髪の成長期が短縮されます。その結果、髪が細く・短くなり、最終的に抜けやすくなります。
症状
以下のような症状がみられます。
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生え際が後退してきた
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頭頂部の地肌が透けて見える
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髪の毛が細く、コシがなくなった
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抜け毛が増えた状態が長期間続く
進行の仕方や程度には個人差があります。
診断
皮膚科では、以下を総合的に判断して診断を行います。
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問診(家族歴、経過など)
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頭皮・毛髪の視診
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必要に応じて他の脱毛症(円形脱毛症、脂漏性脱毛症など)との鑑別
自己判断せず、皮膚科専門医による診断を受けることが大切です。
治療について
日本皮膚科学会の診療ガイドラインに基づき、以下の治療が行われます。
① 内服薬
男性ホルモンの作用を抑制し、脱毛の進行を抑える効果があります。
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フィナステリド
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デュタステリド
② 外用薬
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ミノキシジル外用剤 5%
頭皮の血流を改善し、発毛を促進します。
※治療効果には個人差があり、 効果判定には6か月以上の継続治療が必要です。
早期治療の重要性
AGAは進行性のため、毛根が完全に萎縮すると治療効果が得られにくくなります。
薄毛や抜け毛でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。